なぜテニススクールで上達しないのか?その理由を解説

テニススクール

何年もテニススクールに通っているけど、初中級を抜け出せない、上手くなっている気がしないなど、抱える疑問を解説していきます。

テニススクールは問題点もありますが、上手に活用すればとても上達の近道となります。

この記事では、上達しない理由とテニススクールの抱える問題点、そして上手く活用するための方法を説明していきます。

なかなか上手くなっているような気がしないという方必見です。

なかなか上達しない理由

まず、テニススクールで上達しない典型的な理由についてみていきましょう。

テニススクールで上達しない理由

・練習時間が圧倒的に足りていない

・人数が多いためボールを打つ機会が少ない

・練習が実践的ではない

・ミスを恐れてラケットを振り切れていない

・フットワークが身につかない

練習時間が圧倒的に足りていない

まず練習時間の問題ですが、テニスをする機会がテニススクールだけであれば、時間が圧倒的に足りていません。

大人になってからテニスを始めると一番の問題が練習の時間が取れないことです。

週一でテニススクールに通っているとして、一回90分のレッスンを一年続けても、時間にすると

練習時間は 1.5時間×52週=78時間です。

学生時代に部活などをやっていた人から比べると圧倒的に練習時間に差ができてしまいます。(私の高校時代の場合、練習は平均1日3時間×300日=年間900時間程度) 

どれだけ効率のいい練習をしたところで、簡単に埋まる差ではありません。

ここでお伝えしたいのは、テニススクールでは、うまくなれないということではなく、

上手くならないのは単に練習時間が足りていない場合がほとんであり、決してスクールが悪い訳でも、あなたが悪い訳ではないということです。

自分には練習時間が足りないということを認識しておくことで、一回の練習でより集中して取り組めるようになり、時間外でどうやって上達する方法を見つけるれるかなど、

自分で創意工夫ができるようになってきます。

まず事実と向き合い対策を考えるようにしましょう。

自分の状況を認識することで見えてくることがあります。

人数が多いため続けてボールを打つ機会が少ない

まず、スクールの一回の授業で4人以下の少人数で教えてもらえるスクールはほとんどありません。(人が少ない時間帯などは別ですが)

最低でもだいたい8人ぐらいは同時に教えている場合がほとんどだと思います。

その中で、1コートを使って8人〜12人ぐらいの人にテニスをプレーさせようとすると、当然ですが、一人当たりのボールを打つ回数は極端に減ってしまいます。

さらに人数が多いと、できる練習も限られてしまいます。

球出し練習や1ポイントごとに交代させられてしまう練習が多くなり、これでは実践に近い形の練習ではなくなってしまいます。

(当然ですが試合では最初から最後まで自分がボールを打ち続けます)

テニスの上達のためには、実際のゲームに近い形での練習が不可欠となります。

この人数が多いことによって練習メニューが実践練習から遠ざかってしまうことも、上達を妨げる要員となってしまいます。

球出し練習が意味がないと言う訳ではなく、初心者のうちはたくさん生きたボールを打つことが一番の近道なのです。

ミスを恐れてラケット振り切れていない

ラケットが正しく振れずに当てるだけになってしまっているプレイヤーをよく見かけます。

これはインドアコートが多いテニススクールの弊害でもあるのですが、

インドアコートは屋外のコートに比べてベースライン後ろとサイド(左右)のスペースが狭い場合が多いです。

狭いと自然と縮こまったスイングになり、ラケットしっかり振れずに当てるだけのテニスになってしまいます。

そのまま続けていっても、ミスを減らしていくぐらいはできるかもしれませんが、手で距離を調整している状態なので、いつまでたっても良い球(スピンのかかった球)は打てるようになりません。

誰でも狭いコートでやっていると縮こまったスイングになってしまいますので、ときに屋外のコートで開放的な環境でテニスをするようにしてください。

狭い場所でプレーしていると思い切ってボールを追いかけることもできなくなってしまうので、屋外でできるだけ走り回るようにすることをおすすめします。

全然プレーが変わってくることが実感できると思います。

たまには広いコートでやりましょう!

フットワークが身につかない

今まで上げてきた、ボールを打つ機会が少ない、ボールを連続して打てない、コートが狭くて動きが制限されるの3つ要素が重なると、

適切なフットワークが全く身につきません。

フットワークとは主にテニスで移動しながらボールに入る動作のことを指し、ダッシュや守備範囲など移動に関する全ての動作を指す言葉で使われます。

テニススクールで人数が多く、単発の練習が多いので、そもそも走ってボールを取りに行くという状況が作れず、裏を返せば走らなくてもボールが打てる状態のため、

フットワークが習得しにくくなります。

フットワークの質が低いと、適切にボールの位置まで移動できないため、良い球を打つことがいつまで経ってもできないままになってしまいます。

たとえ大人数の練習でも、常にフットワークを意識して足でリズムをとるように心がけましょう。

一番のおすすめは、スクール以外で、全面を使ってテニスの試合や練習をしてみることです。(もちろん屋外で)

フットワークは移動だけでなく、リズムや調子作りにも欠かせないので、積極的に意識しよう!

テニススクールの問題点

さてここまでは、テニススクールで上達しない理由についてみてきましたが、今からはテニススクール自体が抱える問題点について見ていきましょう。

テニススクールも、決してあなたの上達を妨げようとしているわけではありませんので、落ち着いて見てみましょう。

テニススクールは定員いっぱいに人を集めたい

まずテニススクールを運営するに当たって、会員数を一定以上集めなければ、そもそも運営していくことができません。

そのため、基本的に少人数でのレッスンは難しく、人気の時間だと定員一杯になってしまうことも珍しくありません。

テニススクールの経営側としては、できるだけたくさんの会員を集めたいので、定員をできるだけフルで回せることが一番望ましいと考えています。

しかし、教えてもらう側は定員が多いと打てる数が少なくなってしまうので、時間単価の練習効率は下がってしまいます。

これは仕方ないので、人が少ないときにいくなら平日の昼間とかがおすすめ!

個人にあった練習メニューを提供できない

当然のことながら、人数が増えると個別にあった練習メニューを設定することは不可能になります。

多くの人がより退屈しないようにスペースをフルに使って、コート外でボレーボレーをさせたり、いろいろな工夫はありますが、それ故に練習がパターン化しやすいです。

人が多いので、全員が何もしていない時間を作らないように考えられてはいますが、結果時間稼ぎの練習になってしまうとあまり効果がでません。

テニススクールで個別練習はなかなか望めないので、もし個別でやりたい場合は自分たちでコートをとって練習するしかなさそうです。

上手く解決できないところをコーチなどに質問して解決するようにしましょう。

できれば壁打ちなどの自主練習を取り入れたいところ!

無理(怪我)をさせられない

またスクールでは一部のジュニア育成をのぞいて、激しい練習は基本的にはNGです。

高校生や大学生が部活でやるような激しい練習をすると、週末プレイヤーでは耐えられずに必ず怪我をします。

スクール側としても怪我をさせるわけにはいかないので、必然的に激しい練習などは除外されてしまいます。

必ずしも激しい練習が良い訳ではありませんが、試合で勝つための練習になると、必然的に激しい練習になる場合があります。

30超えてくると無理は禁物!

コーチの質にばらつきがある

スクールやコーチよっても教え方や素の実力に差があって、当たり外れがあります。

やる気のないようなおじさんコーチに当たってしまうと、上手くなるのは厳しいかもしれません。

できるだけ現代のテニスを学びたいのに20〜30年前の化石のようなテニスしか教えてもらえないのでは、最短で上手くなるという目的からは遠ざかってしまいます。

もちろん、最新の技術を勉強して取り入れて行っている情熱のあるコーチもたくさんいますので、コーチのテニスに対する情熱をチェックしてみると良いです。

おすすめは、できるだけ若いコーチに教えてもらうことです。

たまにプロですか?と思うぐらい上手な人がいますので、そんな人が見つかればとてもラッキーです。

ほめてくれるコーチは良いコーチ!

テニススクールのメリット

ここまで、テニススクールの問題点などを多く書いてきましたが、もちろんメリットもたくさんあります。

相談できるコーチがいる

テニススクールには当然ですがコーチがいます。

コーチに悩みを相談したりできることは、当たり前のことではなくとても恵まれていることです。(お金を出しているので当然ではありますが)

テニススクールに通わずに仲間内だけでテニスをしている人は、コーチなどの教えてもらえる人がいません。

悩みがあっても自分で解決するしかなありません。

しかし、テニススクールに通っている人は週に1回でもコーチに質問することもできますし、アドバイスを求めることもできます。

もし、錦織選手のように専属でコーチを雇おうとするととんでもない金額がかかってしまいますが、テニススクールであれば月1万円程度で擬似的にコーチをつけることが可能です。

もし自分に合うコーチが見つけられれば、月1万円はとてもお得になりますので、相談できるコーチがいるというのは大きなメリットです。

いっぱい相談しよう!

テニスの新しい情報が入ってきやすい

テニススクールに通っていると、テニスの試合の情報や新商品(ラケットなど)の発売など、特に意識しなくても情報が入ってきます。

これは、テニススクールの大きなメリットの一つです。

特に試合などの情報はスクールに通っていなければなかなか調べることが難しかったりするので、試合に出たい方などは気軽に申し込むことができます。

(スクール通ってなくても申し込めますが、ホームページみたり電話したりしなければいけないので結構面倒です。)

こういうのを活用するのも良いでしょう。

初心者のみの試合もあるので、積極的に応募してみよう!

ラケット試打など試すことができる

スクールには貸し出しラケットがあり、会員であれば無料で使用できる場合が多いです。

気になっているラケット使って試したりできるので、自分に合うラケットを見つけやすいメリットがあります。

初心者おすすめのラケットとただし選び方は過去記事ごご覧ください 

【初心者用】おすすめラケット2020年版

【初心者用】ラケットの正しい選び方

スクールなどに入っていないと、テニスで試打をするのは結構ハードルが高いです。

お店で借りて返しにいくのはかなり面倒なので、スクールでその場で試せるのはとてもお得です。

是非、いろいろなラケットを試してみることをおすすめします。

いろんなラケット使えるのは大きなメリットです!

スクールを最大限活かすには

最後はスクールを最大限生かし活用する方法をご説明します。

スクールの日までにイメージトレーニングを済ませておく

週一ぐらいでしか練習できない週末プレイヤーは練習時間が圧倒的にたりません。

そのため、他の方法でその経験を補う必要があります。

手軽にできる方法としてはYoutubeなどでプロの動画などを参考にすることです。

たとえ他人がテニスをしている動画であっても、テニスの試合などをみることは自分の経験値になります。

ラケットを握る時間がないのであれば、動画などをみて良いイメージをしてから練習に入るのが良いでしょう。

動画をみてもし習得したい選手のショットなどがあれば積極的にコーチに質問しましょう。

そして、動画でみた通り打てるか修正しながら確認しましょう。

イメージを高めるためにはテニスゲームも大きな効果があります。

学校の勉強でいう予習です!予習していくと全然違います!

コーチを上手く使う

テニススクールには、せっかくコーチがいるので、最大限使いましょう。

何も言わなければなかなかアドバイスしてくればい場合もありますので、積極的に自分からアドバイスを求めにいきましょう。

高いお金を払っているので、最大限使わなければ損です。

できれば前日までに相談することを決めておくと良いです。

「スピンサーブを打ちたいのですがどのようにうてばいいですか?」などざっくりでいいので、どんどん質問しましょう。

宗方コーチみたいな人がいればいいですね!(エースを狙え)

割引き価格で商品が買える場合がある

ほとんどの場合ネットの方が安いですが。テニススクールもラケットなどを割引価格で販売しているところもありますので、チェックしてみるのも良いでしょう。

またガットなども張ってもらえるので、こちらはできるだけ活用しましょう。

ガットとかありすぎてわからない場合も相談できるので、安心です!

おわりに

今回はテニススクールについてお話してきました。

なかなか上手くなるのは難しいですが、自分で考えて挑戦していけば必ず道は開けてきますので、辛抱強く行きましょう!

スクールにはスクールの良さがありますので、必要であれば最大限利用しましょう。

私も今は通っていませんが、しばらくしたら近所のスクールにまた行ってみたいと思っています。

ではまた、テニスコートでお会いできる日を楽しみにしています。

コメント

  1. セン より:

    昨日20日
    大手スポーツクラブのインドアテニススクールに体験参加しましたが、スクールでいつも感じるのは、「もっと簡単に(単純に)テニス技術を教えられないかな」という事です。
    1例ですが
    アングルボレーやアングルショットは「飛んで来るボールの側面をタッチまたは叩くだけ」で良いのではないですか?
    右打ちの場合、球の右側面を叩けばフォアアングルボレー・ショット左側を叩けばバックアングルボレー・ショットです。 
    足の運び・ラケットを立てる等のラケットセット・スィング等、細かく言えばスクール生は頭で考えてしまい、体は動きません。 

    となると「教わっても上手く出来ないし、楽しくない」ので上達出来ません。 

    テニススクール生の60%が初中級で
    初中級生の80%が中級に上がれないで退会するとか。必ずしも上達が目的でないスクール生も大変多いので「中級に上がらない事」が悪い等とは言えませんが、いかがでしょうか。

    テニス歴21年目
    64歳の男プレーヤーの独り言です(笑)
    スクールは
    中級だったり中上級だったり

  2. セン より:

    坪井さんがテニススクールコーチかと
    思い、コメントしてしまいました。
    不愉快な点がありましたら
    お許し下さい。

タイトルとURLをコピーしました