※注 病気ではありません。
はじめに
『認められたい病』という言葉は、ほとんど聞いたことがないと思います。
それもそのはず、発見したのも名前をつけたのもこの私だからです。
私は気づかないうちにこの『認められい病』にずっとかかり続けていました。
そして、まわりにもこの『認められたい病』に知らない間にかかっている人がいるはずです。
本日は、とてもとても厄介なこの『認められたい病』について知り、克服方法についてお話していきます。
あなたもあなたの大切な人もこの『認められたい病』すでにかかっているかもしれません。
このブログを読んで一人でも、『認められたい病』にかかっている痛いけなテニスプレイヤーが救われることを目指しています。
そもそも『認められたい病』ってなに?
まず『認められたい病』とは何か?
『認められたい病』とは、勝つことよりも仲間や周りに自分はすごいと思われたい(認められたい)欲求を優先することによって、テニスのプレーに悪影響を及ぼしてします精神的不調和のことです。
簡単に言うと、10球に1球しか入らないような球を毎回狙ってミスを連発するなど、自分の力を誇示したいがためのテニスや最高の球を打つことだけしか考えられなくなってしまう状態のことです。
子供に多く、試合の途中で怒ったり、嫌になって勝つことを放棄して半ばヤケクソ状態になって自滅を繰り返して負けるなどといったことです。
また子供だけでなく、大人でもかんしゃく持ちや独自の価値観を持っていたり、完璧主義者などが陥りやすい傾向にあります。
もちろん正常な思考ではなくなってしまっているので、試合ではもちろん勝てませんし、練習ではやってしまうと周り共々全く意味のない練習になってします。
そんな厄介な『認められたい病』がつづくとどうなっていくか見ていきましょう!
『認められたい病』が続くとどうなる?
認められたい病が続くとどうなっていくのか?
自分の気持ちとは裏腹に結果は全く出ません。
そして周りからの評価も下がっていきます。
速い球が打てる、すごい球が打てる(たまに)で周りの評価が上がることはなく、それだけでなく、練習相手としても煙たがられるようになります。
練習しても、あなたのミスかあなたが決めてポイントが終わってしまう場合、周りの人は全く練習になりませんし、一緒にテニスをしてて面白くないからです。
テニスの練習をするときは、独りよがりではなく、周りに対しても気を配り、お互いが成長できるようにすることが大切です。
周りに気を配り練習し、ミスを減らし、試合に勝っていくことでしか周りに認めてもらう方法はありません。
地味なテニスになってしまったとしても、相手からポイントを奪うことだけに集中して取り組みましょう。
あなたも『認められたい病?』チェックリスト
もしかしたらあなたも気づかないうちにかかっているかもしれません。
こんな兆候がみえたら、もしかしたら認められたい病をこじらせているかもしれません。
一概には上記のこと全て悪いとはいいませんが、どれも上達から遠回りになるものばかりなので、当てはまるものがあれば、
一度自分のテニスを見直してみることが大切です。
『認められたい病』治し方
さてここまで、『認められたい病』についての説明とそれによる弊害について説明してきました。
大事なのは、『認められたい病』とどう向き合いどう克服していくかです。
治すのは簡単ではありませんが、ひとつづつ見ていきましょう。
友達や仲間の人のプレーを褒める
自分に自信がなくなってくると、防衛本能から他人を否定したり、攻撃するようになりします。
これは本能の一部ということもあり、自分で完全にコントロールすることが難しいです。
しかしそのまま否定を続けていくと、負のループに入ってどんどん抜け出せなくなってしまいます。
脳はネガテイブなワードに反応しやすく、たとえ他人に対しての悪口でも、脳にはその区別がができないので、自分が言われているように錯覚してしまうそうです。
否定を習慣化してしまうとテニス以外でも良いことがありませんので、この習慣があるのであれば、いち早く抜け出したいものです。
その抜け出す方法は、『とにかく褒めること』です。
家族でも友人でもテレビの人でも、とにかくなんでもかんでも褒めるようにしましょう。
『あなたのサーブいいね!』『バックハンドのフォームがきれいだね!』『ミスしないのがすごい!』など、なんでも良いのでとにかく口に出して褒めるようにしましょう。
別にお世辞だといわれても全く構いません。
言われて嫌な人はいませんし、褒めること自体が自分の脳にプラスになるいいことなので、自分のために相手を利用して褒めるくらいで全然いいです。
続けていると、自分のマインドも変わってきますし、気づけば周りからの評価もどんどんよくなっていきます。
ミスを極限まで減らす
パワーショットや派手な確率の悪いショットは一旦忘れて、ミスを減らすことだけに集中しましょう。
なぜ、ミスを極限まで減らすと良いのかと言うと、ミスを減らすと面白いぐらい勝てるようになるからです。
ミスをしないテニスは一見すると地味ですし、勝っても面白味がないように感じるかもしれません。
しかし、どれだけ内容が良くても勝たなければ次はありませんし、自信もついてはきません。
まず、地味であろうとなんであろうとミスをしないことに徹することです。
それで負けが減り、だんだんと勝ち癖がついてくるようになります。
勝ち癖と言うのは、勝って当たり前だや次も勝てるだろうといったマインドです。
勝ち癖がつけば、試合でもどんどん力を発揮できるようになるので、無理してリスクの高い球を打たなくても、良い球が打てるようになります。
まずはミスをしないことに神経を注ぎましょう。
勝つことだけに集中する
『認められたい病』が発動していると、最も勝ちが遠ざかります。
勝つためには自己満足で確率の低いあなたが好きなショットが本当に必要か?と自分に質問してみてください。
おそらく勝つためには必要ないでしょう。
勝つことに集中し、勝つための戦略を練り、勝つためのショットを打つようにしてください。
特に中級者ぐらいまでの試合では、ミスが多い方が必ず負けます。
どうしたら相手がミスをするか?を考えてショットを選ぶと、こちらがミスをするわけにいかなくなるので、必然的に入る確率の低いショットは除外されます。
どんな泥試合でも勝てば必ず自分の自信につながり、テニスが楽しくなります。
負けても楽しければいいなどというマインドは今すぐ捨てましょう。
あなたは『認めらたい病』を脱して、一つ上のステップに進むためにも、勝利というパーツは必ず必要になります。
相手をよく観察する
認められたい病が発病していると、どうしても自分のことばかりしか見えなくなります。
しかし、そういうときだからこそ、相手をじっくり観察することが大事です。
相手は何のラケットを使っているのか?どんな色の服をきているのか?とか当たり前のことだけで構いませんので、相手を観察してみてください。
(行き詰まるとそれすらも目に入らないような精神状態になることも珍しくありません。)
観察を続けているうちに、どのような癖があるのか?相手の得点パターンは何か?どんな性格か?など少しづつでもわかってきます。
相手も一般人なので、実際はレベルもそんなに変わらないし、何でもないミスもします。
精神的に追い込まれていると感じたら、時間をつくり、今ある状況を俯瞰的に見るようにしましょう。
実は私も認められたい病でした
どんな感じで荒れていたのか?
ここまで雄弁に語ってきましたが、この私こそ、この『認められたい病』に一番取り憑かれていた人間です。
なぜ俺はうまいのにあまり評価されていない?こんなにすごい球を打てるのに・・・と本気で思っていた時期がありました。
テニスのプレーも荒れに荒れ、一撃で決めるショットをどんな時で狙いにいき、当然ミスを連発する。
たまにそのショットが入っても、返されると次でミスしてイライラしたり、
たまに決まっても、特に賞賛もされないので、なんで?すごくない?って気持ちになっていました。
そうなると、さらに拗れて、認めてもらおうと、さらに無茶苦茶なショットを打つ。
まさに負の連鎖でした。当然認めれるはずもなくどんどん評価も下がっていきました。
どうやって克服した?
そのときに、そのプレーを止めるきっかけとなったのが昔の自分の試合の映像でした。
たまたま出てきたので、見てみると、今とは違いかなりディフェンス的なテニスをしていることに気がつきました。
見た目は地味ですが、全てのボールを拾い、どんな時でも落ち着いて自分のペースを守り、最終的には粘って試合に勝っている自分の昔の姿をみて、
自分は攻め型ではなく、守り型なのだと気がつきました。
拗れてしまったのはおそらく、なにかのコンプレックスからきていたのでしょう。
そして攻撃的なテニスのフェデラーに憧れていたこともあり、自分は攻めのテニスだと思い込んでしまっていたのです。
一応、改心して、守り重視のテニスをやってみたところ、驚くぐらい勝てるようになりました。
いままで、勝てていなかった仲間達とやってもほとんど負けなくなりました。
プレーは、地味ですが勝てるようになり、自信もすこしづつ戻ってきて、その負の連鎖からは抜け出せるようになりました。
一度ついてしまった印象を戻すのは大変
なんとか『認められたい病』から抜け出すことができても、やはり一度ついてしまった印象というのはなかなか消えませんので、そこはある程度、割り切る必要があります。
私はいまだにテニス仲間達からは一発屋のイメージがあるみたいで、ミスが多いと思われています。
そこでまた、なんでよ?今はミス少ないやろ!?なんていってしまうと、『認められたい病』に逆戻りになってしまうので、注意が必要です。笑
確かに印象はすぐには戻りませんが、勝てるようになるとそれが自分を支えてくれるようようになるので、あまり気にならなくなります。
テニスとは関係のないことも影響している?
ここまで話してきましたが、テニスにおける精神の弱さや不安定さというのは、テニス以外での生活にも影響しているのだと思います。
仕事やテニス以外のプライベートなど、いろいろなストレスがあると、テニスにも現れてしまうものです。
テニスだけに囚われてしまうと、テニスでうまく行かないとストレスになってしまうので、できるのであれば、テニス以外のつながりや時間も大事にしましょう!
何をやったらいいかわからない人は、とりあえずジムの会員になりベンチプレスをしましょう!
違った喜びが得られること間違いなしです!
さいごに
この記事は私が自分のために書いたと言っても過言ではないほどの、自分向けの記事です。
しかし、きっと同じような悩みを抱えている人がいると思い、対処法などを書いていきました。
テニスはほとんどの人にとっては趣味なので、多様な価値観があって当然です。
ですが、その価値観が自分を縛っていることもあるので、あまり思い詰めすぎずに楽しく、楽にやるようにしましょう。
認めて欲しいではなく、他人を一番に認めれるようなテニスプレーヤーを目指しましょう!
ではまた、テニスコートがジムでお会いしましょう!
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